業務ソフト「弥生シリーズ」を提供する弥生株式会社(本社:東京都千代田区、代表者:岡本 浩一郎、以下 弥生)と、日本最大の起業支援プラットフォーム「ドリームゲート」を運営する株式会社プロジェクトニッポン(本社:東京都新宿区、代表者:松谷 卓也、以下プロジェクトニッポン)は、昨年2012年5月29日に公開した、起業家の開業を支援するウェブサイト「開業計画NAVI」をリニューアルしました。今回のリニューアルでは、事業計画作成サポートツールへの新機能や新コンテンツ「社長1年生の軌跡から計画と現実」を追加しました。また、新たに起業家や個人事業主1,501名のアンケート調査をまとめた「開業リポート2013年改訂版」を掲載しました。
開業リポート2013年改訂版
1,501名の創業経営者や個人事業者にアンケートを実施し、開業前の計画値と開業後1年目の売上実績値や会計頻度、単月黒字化した時期などを調査し、その結果をリポートにまとめました。今回の調査では特に計画と現実の違いについて分析しています。
黒字化企業の55.8%が、開業1年目の売上実績値が計画値を下回る
現在黒字化し順調な経営をしている企業を対象に、開業1年目の売上実績値と開業前の計画値を調べたところ、過半数を超える55.8%が計画値を下回っていました。また、開業前に想定していた計画値と実際の1年目の売上とを比較し、“ギャップ率”という指標で算出しました。このギャップ率が高くなる程、計画値と実績値が乖離し、経営が厳しい状態であることを示します。今回のアンケート調査の結果、前述の55.8%の企業 (黒字化企業で1年目売上実績が計画値を下回った企業)のギャップ率は全業種平均で「45.8」 となりました。これは計画に対して、半分強の売上しか挙げられていないことを示します。現在黒字化し経営が順調な企業においても過半数が当初計画の売上を下回り、そのギャップは半分程度であったという厳しい現実がわかりました。
経営管理をコンスタントに行っている企業ほど“ギャップ率”は低い
ギャップ率と会計頻度の分析・比較をすると、ギャップ率が低くなるほど、会計頻度は高くなるという傾向になりました。ギャップ率の低い0~25ポイントの企業では、会計頻度が1カ月に1度、と答えた企業が60%なのに対して、ギャップ率の高い75~100ポイントの企業では36%まで低下していました。この事から、こまめに経営管理を行っている企業ほど計画に沿った経営ができていることがわかります。